「かんばん」について

はじめに

かんばんプロジェクトについてレクチャーを受けた。学んだことをまとめる。

かんばんを導入することのメリット

  • タスクの可視化
  • WIPの制限
  • 流れをコントロール

かんばん作成時のルール

  • 「かんばん」に参加しない人を作らない。
     全員に参加してもらう。
  • DoingにはWIP(Work in progress)制限を設ける。
  • WIPは人数 x 2倍からはじめて、少しづつ減らして行くとよい
     可能な限り、終わらせることを優先させる。
     次のものが空いている人は、次のものを取りに行く仕組み。
  • Doingが外的要因により進行できなくなった場合、上から別の付箋を付けてブロック状態を表示する。
    • ブロックされていることを明示させる
    • ブロックされてて手が止まっていても、WIP制限に例外を作ったり、制限を緩めたりしない。
  • 優先順は、上が高、下が低。
    • Todoだけじゃなく、Doingも基本的にこの順に並べる
  • Todoには直近のタスクだけを作る。
    • いきなり全部作ると大変なので、Todoは全部で20個に制限するなどルールを作り、なくなったら足して行くなどするのもよい。
  • 振り返りで必ず見直す

レーンについて

  • 業務に合わせてレーンを作る。
     緊急レーンを作るケースもあり、その場合はかならず1個までというルールも併せて導入する。

かんばんで取得すべきメトリックについて

  • 以下の日付を記入することで、それぞれのリードタイムを計測出来る。
    • Doingに入った際に「開始日」
    • Doneに入った際に「完了日」
    • デプロイ後に「デプロイ日」
  • 上記計測することで、デプロイの数がスループットになる
  • スループットを計測することで、リードタイムの平均が取得出来る。

ふせんについて

  • 色に意味を持たせる。
    • 同じ内容で違う色を使わない。
    • 例えば、一般的なタスクを黄色
    • CSから上がってくるものはピンク
    • ブロックはオレンジ
    • 改善・リファクタリングタスクは緑など
  • 誰もがわかる見出しをつける。
    • 詳細はRedmineやJIRAとかで良い
  • フォーマットを決めて書き方の見本を書いて置くと良い。
  • 粒度は半日〜1日で終わるくらいが望ましい。
    • タスク単位ではなく、ユーザーストーリーに紐づく形が望ましい。
    • APIだけ作っても、使うフロントがあって初めてユーザに価値を提供出来る。
  • 明確に担当者が決まっているのであれば、担当者を書く

運用上のルール

  • DoingからTodoへ基本戻さない。
    • 完了させることを優先する。
  • 次のものが空いている人は次のものを取りに行く。
  • 誰でも取りにいけるように、人依存にさせない。

よくある質問

どのくらいの規模に向いているのか?

  • 規模は100人超えても使っている所もあるが、人数・規模の制限はない。

チームが2つにわかれている場合どうするか?

  • プロダクトで区切るのか。チームで区切るのかは対象・内容次第。
  • 今回は複数のプロダクトをまたいでやるケースがある為、チーム毎の方が良い。

急ぎのバグ対応やCS問い合わせのタスクがある場合は?

  • 緊急レーンで対応するチームもある。
  • ただし1個だけといった絶対的なルールを作る。

アナログとデジタルの共存について

  • リアルでは「ふせん」、デジタルではJIRAやredmineを使うとなると、2重管理になってしまう。
     しかし、それは仕方がないと割り切る。
     それぞれの特性を生かして使う
     アナログの方は状況の把握・見える化と優先順の調整のみ。
     細かい管理はデジタル(redmineやJIRA)で行う。